「ヤマト2199のメカは、解釈によってはこれもありと思う。そういう意味で出来が悪い訳ではない。というか、今どきのアニメではかなり良い方ではないか」
「うん」
「ただコスモファルコンには感銘を受けなかった」
「前にも聞いた」
「そこで言い忘れた。もう1つ感銘を受けなかったものがある」
「それは何?」
「ラスコー級」
「彗星帝国の巡洋艦だね」
「そう。あれは何も感じなかった。デザインが凡庸すぎて何も伝わってくるものがない」
「問題はそれだけ?」
「いや、為す術無くドメル艦隊に一方的にやられるだけの彗星帝国艦隊そのものが情けない。もしあれがゴーランドの艦隊なら、いくらドメルに負けるとしてもガミラス艦隊の前衛駆逐艦ぐらいはミサイルの斉射で片付けているはずだ。連射速度の高い駆逐艦ならいくら高機動するガミラス艦相手でも何発か当てているはずだ。大戦艦だったら……」
「大戦艦だったら?」
「やられ役っぽく、もっと派手に沈んでいたはずだ」
「ぎゃふん」
「そもそも、もうよい、バルゼー、どけい、と言って出てくる真打ちがいないわけだし」
「待ってました、ズォーダー大帝」
「あんな敵(ドメル)、白色彗星が来たらやっつけてくれるよね?」
「そうだ。白色彗星を出せ!」
「白色彗星! 白色彗星!」